台湾版「神獣(わたし)たちと一緒なら世界最強イケちゃいますよ?」1巻の見本を頂きました。


当たり前ですが全部漢字ですね。
高校生の時に中国語の授業を選択していたのですが、ほとんど覚えてない自分に泣きました……。
大きさは単行本サイズと大きめです。
裏表紙がなんかオサレでした。


そして全ページ、右下にレイナの神獣形態がいます。
何コレかわいい……。
こういうデザインで遊んでいるの好き。

台湾の皆さん、よろしくお願いします(*´ω`)ノ


2019.05.18 
新キャラに幼女しかいない5巻のキャララフですよ!
「イエス○リコン、ノータッチ」の紳士淑女の皆様、お待たせしました。
(そもそもそういう人たちはここを見ていない気がする……)

エラ
謎の赤ちゃん、エラ。
まだ言葉をまともに喋ることができない子です。で、ヨチヨチ歩き。
月齢とか幼児に対する知識がある分、自分の心と折り合いを付けるのがちょっと大変でした。
(いいかみんな。ラノベに登場する赤ちゃんはリアル赤ちゃんと比べてはいけない。作っている側はリアリティよりも可愛らしさを優先しているんだ。オーケー?)
かわいいな。ひたすらかわいいな。
足のちょこんっとしたところとか最高だな。


ガルフネーデ
凄い格好の幼女キタ。
やっと5巻で姿が出てきたよ、ガルフネーデさんです。
平たく言うと愛をこじらせてしまったヤンデレ。
彼女は1巻の時から子供の姿にすると決めていました。驚いてもらえてたら嬉しい……。
ちゃんと登場させることができて良かった。
これに頭の布を足してもらって、よりドレスっぽい感じにしてもらいました。



はい。というわけでラフ公開は今回でラストです。
改めておりょう先生、素敵なイラストをありがとうございました。

2019.03.07 
ちょっと間が空いてしまった……。
リアルが忙しかったんや……。
というわけでお待たせしました。4巻のキャララフです。


まずはチェルメスクさん(またややこしい名前ですみません……)
このお姉さんは本当に色付きでお見せしたかった。細かい部分までデザインしてくださったんですよ。でも口絵に登場できなかった……無念。
魔法使い+アイドル。「全体的にジャラジャラしてる」という、こちらのざっくりすぎる指定を見事表現してくださいました。
多謝……多謝……。
ちなみに水着っぽいのは私からの指定です。
いや、その方が可愛いかなって……。



二エーナ
重要キャラ、ニエーナ。
古風な喋り方をするキャラなので、着物と洋服を合わせたような格好をお願いしました。
ちなみに身長の指定をしていなかったので図の数値は適当です。
たぶん155cmくらいじゃないかな……(今決めた)
この青色がとっても好き。



エクス エクス神獣
ニエーナのパートナー、聖の神獣エクス。
神獣形態はサン○オピューロランドにいても違和感がない可愛さですね!
ニエーナと違いこっちは身長高め。凸凹コンビを意識しました。
なにげに能力高めというかチート級の力を持ったキャラなのですが、いかんせん彼女にページを割くと話が脱線しまくりなので、最後まで控えめなキャラのままでした。
作中で一番心が広いキャラだと思う。



クラートル
組織のNO2、見た目では想像つかない程ハイテンションな魔物使いクラートル。
口元を隠した忍者みたいな感じでお願いしました。
まさに残念なイケメン。
彼のセリフは書いていてめっちゃ楽しかったです……。
メタ的な発言もハイテンションという隠れ蓑があれば通ることを学んだ←


以上、4巻のキャララフでしたー。

2019.02.24 
今回は3巻のキャララフを公開です。
担当さんから「学園ものにしましょう」と言われた時、「(何言ってんだこの人……)」と思ってしまったことを白状します(正直に言いすぎ)
案の定、他のラノベで1巻に相当する数の新規キャラ追加ですよ。
おりょう先生、本当にありがとうございました……。
でもほとんどのキャラが3巻だけの出番という……勿体ない……。
そんなわけでじっくり見てくださいね!


ペディエ
まずは3巻のキーキャラ、ペディエから。
プライドが高い生意気な小娘……という感じです。
ツインテールの子をまだ出していなかったので彼女にしました。

エンスタ2 エンスタ
ペディエの相棒、土の神獣、エンスタ。
お嬢様口調でお嬢様っぽい格好にしてもらいました。主人と性格も似ています。
モグラの姿可愛い……。


ザウラーハ
引っ込み思案で口数の少ないサヴラーハ。
覚えにくい名前にしてすみません……。
ちなみにこの記事を書いている現在でも、Google検索で彼女の名前を入力してもこのブログしか出てきません。やったね。
口数が少ないオドオド系の子は好きなのですが、文章だけで可愛さを表現するのが非常に難しいですね……。

ザバルガ2 ザバルガ
サヴラーハの相棒、風の神獣ザバルガ。
3巻の案内役なので特徴が薄い……。
本文ではトカゲと表現していますが、「オオサンショウウオみたいな感じで」とお願いしました。可愛い。
学園で出てくるキャラ達はコーシカの後輩なので、全員コーシカよりも身長低めで設定しました。
その割に、体の一部の発育が異様に良かったりしますね……。


テネル
ゆるっゆるなクラスの担任、テネル先生。
お前も身長低めか(忘れてた)
とにかく新キャラが多いので、覚えやすいように特徴的な喋り方にしました。
あのクラスの生徒達、よくイライラしないな……。


レアンロア2 レアンロア
メルアの相棒、月の神獣レアンロア。これまたGoogle先生に聞いても出てこない単語。
黄色なので狐っぽいですが狼です。
人間形態はくっ殺系騎士なイメージです。
真面目系天然。メルア以外のキャラともっと絡ませてみたかった。



というわけで、3巻に登場したキャラのラフでした。

2019.02.12 
今回は2巻のキャララフを公開です。

アガート
まずはアガートから。
巻末のプロフィールでこの立ち絵は公開しているんですが、カラーではないので。
とても可愛いゴスロリ衣装なのに、2巻が水着回だったせいでしょっぱなの挿絵が水着しかなかったという…。
神獣形態とのギャップを出そうと、担当さんと会話していて何となく決めた気がする。私主導の案ではなかったです。
でも胸が大きいのは私の案…。食べた物の栄養が全部そっちにいってる系な。
……くそっ――。なんて羨ましい……(貧乳の僻み)



ファルル
続いてファルル。
普通の村娘の戦士っぽい、でも可愛いという抜群のフォルムだと思います。
髪の色しか決めてなかったので、服とか全部おりょう先生にお任せ…。
キャラのビジュアルに無頓着で本当にすみません…。
メイン神獣たちに黄色の子がいなかったので、そのバランスを見て全体的に黄色っぽくしてくれたんだと思います(たぶん)
短いスパッツにブーツって良いよね…。



メルア
メルア。
ディオスと対になるようなデザインとカラーにして頂きました(やっぱり私が考えたわけではない)
胸の狼の飾りがめっちゃ格好良いです。
でもな、メルアのこの服も、フードやら制服やらが先で日の目を見る事がなかったのじゃ…。
いや、場面に応じた効果的な挿絵を入れるのは当たり前なんですが、設定したならちゃんとそれも使って欲しい…何よりこの素晴らしい全体像をみんな見て!とも思う人間なので、何かこう…何か、こう…(ろくろを回しながら)



ウェスベル
ウェスベルさん。イケメン。
組織の人間は、全体的に統一感あるデザインとなっております。
ちなみにやっぱり、髪の色以外私は何も考えてない。
とても魔法使いらしい格好にして頂き感謝です…。



というわけで2巻のキャララフでした。

2019.02.03 
根が二次創作お絵かき脳だから、公式のキャラ全身図とかあったらとても見たいタイプの作家、福山です。こんばんは。
というわけで、担当さんとおりょう先生に許可を求めたところ快く了承を頂けましたので(ありがとうございます)少しずつ掲載していきます。
みんなおりょう先生のキャラデザ力を見て……ぶちすげぇから……(岡山弁)


レイナ ルヴィ マリン エメロード

まずは神獣たちの人間形態から。
うん、可愛い。
これを初めて見た時の感動よ……。
ルヴィの羽をプラスしてもらったくらいで、他は直す箇所がありませんでした。
神獣形態は口絵や巻末のプロフィールに登場してるので、そっちで確認してみてください。

ちなみに主人公の最終決定稿のラフを貰わないまま今日まで来てしまったのですが、今頃催促するのもなぁ……と思ったので主人公については表紙を見てね←
(たぶんここ見てないだろうけど、もし担当さんがこの文章を読んでたらこっそり送ってください|ω・`))

コーシカ

続いてコーシカ。
以前、「彼女についてもう少し掘り下げて書きたかった」と言った理由がおわかりいただけるでしょう。
だって可愛いじゃんこんなの……。
衣装チェンジした状態で挿絵に登場することが多かったので、全身図はここで初披露です。



ビオレッタ シェイゾ シェイゾ2

1巻の敵キャラ、ビオレッタとシェイゾ。
この神獣形態のシェイゾは挿絵に登場する機会がありませんでした……。
実は4巻の初稿で「次こそ日の目を見なかったキャラデザ使うやで」とビオレッタとシェイゾを再登場させていたのですが、改稿でいなくなり、結局5巻での再登場となってしまったわけです(で、そこまで重要な役割でもないから挿絵もなし)。
いやもう、これを公開できただけでも満足じゃ……。
ビオレッタのちょい悪そうな雰囲気とか、人間形態シェイゾの尾とか好き……。



ではまた次回(=゚ω゚)ノ

2019.01.23 
今年もよろしくお願いいたします。



うっかり画面を身内の人に見られてもオタバレしにくい、普通の年賀絵を描いてみました。
こういう時って神獣形態便利。
保存はご自由にどうぞ(画面クリックで元のサイズになります)






イノシシの神獣は登場させてなかったから……。

2019.01.01 
「5」の改変バージョンです。保健室での話。
決定稿とあまり変わらないです。











 校舎の端にある保健室の中。
 現在その中では、白衣を着たエメロードがディオスににじり寄っている最中だった。

「さあご主人様。服を脱いでくださいませ!」
「脱ぐ必要はないだろ!?」
「そんな、いけません。傷の手当てをするというのに。体中に血が付いてしまいます」
「指先なのに? どんなアクロバティックな手当てをするつもりなんだよ!」
「……私も……脱いだ方が……いいと思う……」
「マリンまで乗っかるな!?」

 相変わらず無茶な要望をしてくる二人に、ディオスは額を押さえずにはいられない。
 なぜ、こんな状況になっているのか。
 発端は、ディオスが指の先を切ってしまったことにある。
 とはいっても、紙でスッと切ってしまった程度だ。
 しかし、それを見ていた神獣たちが血相を変えた。
 これまでにディオスに守られてきた神獣たちであるが、やはり主人である神獣使い《サマナー》の血を見て平気でいられなかったのだ。
 大したことはないと渋るディオスを引きずるような形で、保健室まで来たという経緯であった。
 ちなみに授業中だったこともあり、レイナとルヴィは教室に残っている。ディオスがいない間、授業内容を覚えておいてもらうためである。
 あの二人なら、ちゃんと授業を聞いてくれるだろう。
 その人選は間違いでなかったと思う。かといって、付き添い二人の人選が正しかったという自信はない。というか、本当は全員置いて来たかった。無理やり付いてきたのだ。
 じりじりと後退していたディオスであったが、ついに壁際まで追い詰められてしまった。
 しかし、ディオスを助けてくれる人間はいない。タイミング悪く、肝心の保健医が留守だったのだ。

『現在おやつタイムです。御用の方は職員室まで☆』という緩いメモが机に残されているのみであった。

 ちなみにエメロードが白衣を着ているのは、椅子にかけられていたのを勝手に拝借しているだけである。

「それ、勝手に着たらダメだろ。元に戻しておいた方がいいって」
「うふふ。これくらいの好奇心ならきっと許してくださいますって。メモを見る限り、心の広い先生みたいですし。それよりも、どうですかご主人様? 私の白衣姿、なかなか似合っていませんか?」

 胸元を強調しながら、エメロードは右を向き左を向き、様々なポーズを取る。

「……とても……似合ってると思う……。これで……眼鏡があれば……さらに完璧……」
「なるほど。貴重なご意見ありがとうございますマリンさん。今後の参考にさせていただきます」
「何の参考にするんだよ……」
「……ところで……そろそろ……治療した方が……いいと思う……」
「ああ、そうだな。早く教室に戻ろう――って、何をするんだマリンーッ!?」

 ディオスが絶叫したのは、マリンが怪我をした指をかぷっと口に咥えたからだった。

 いつも彼女の体は冷たいのに、口の中は温かい。
 指先にマリンの体温を感じた瞬間、彼女は指を優しく吸い始めた。

「あらあらあらあら!」

 その光景に、エメロードは目をキラッキラさせている。
 さすがに止めてくれるだろうと一瞬だけ期待したのだが、儚い希望だったことを知る。
 そうだ。エメロードはこういう性格だった。

「……んっ……血の味……」
「い、いや、無理するなって」
「……血も水分だから……大丈夫……」

 何てことだ。マリンが吸血クラゲになってしまった。
 マリンは吸うのはやめたが、まだディオスの指をペロペロとしている。

「あっ――もう我慢できません……! 私もご主人様をペロペロいたします! できれば全身を! さああちらのベッドへ!」
「全身はやめ――ぎゃあッ!?」

 便利能力、エメロードの蔦発動。
 たちまちディオスはベッドの上に強制移動。
 興奮したエメロードは、白衣姿のままディオスの上に乗ってくる。ついでにマリンも乗ってくる。

「さあご主人様。傷ついたお体を、私たちが存分に舌で癒やしてさしあげます」
「もう大丈夫だから! マリンのおかげで血は止まったみたいだし!」
「……今まで体に付いた傷も……この際ついでに……」
「そういうサービス精神は本当にいらないから!?」
「ディー君たち……何してんの……」

 いつの間に入ってきたのか。振り返るとファルルが立っていた。
 箱を抱えていることから察するに、何かの手伝いでここに来たのだろうが――。

「いや、あの、授業中にちょっと怪我を――」

 苦し紛れに指を見せるディオスだったが、完全に逆効果だった。

「ベッドが必要なほどの怪我には見えないんだけど?」

 ファルルの顔は笑っているが、こめかみがピクピクと動いている。

「……お兄ちゃん……」
「ご主人様……」

 少し眉を下げながら、ディオスの顔を見上げてくる二人。
 ディオスの心は二人と一つになった。誠に遺憾であるが。

「ああ、そうだな……。ここは……退散ッ!」

 そして三人は猛ダッシュで保健室から逃げ出すのだった。












というわけで、今回で没SSの放出は終了です。
少しでも楽しんでいただけたなら出した甲斐があります。
ここまで長い話は無理でも、今後も小ネタが浮かんだら500文字くらいのSSとしてこっそり掲載しようかなと考えております。
本編で出せなかった設定もありますので。
あまり期待はせず、のんびりとお待ちくだされば幸いです。

2018.12.15 
え、まだあるの? と思った方。
まだあります。
3巻のSSは没量産したのです……。
特典SSでこんなに没になった作家さん、他にいるのだろうか……(遠い目)












「いたっ!」

 小さな悲鳴を上げたエメロードに、ディオスと神獣たちは反射的に振り返っていた。
 放課後の教室で、テネルから出された課題のプリントの整理をしていたディオス。
 エメロードもそれを手伝っていた最中の出来事であった。

「どうした? 大丈夫か?」
「すみませんご主人様。ちょっと紙で指先を切ってしまったようです」

 そう説明するエメロードの指先には、うっすらと赤い線が浮かんでいた。

「うわー、地味に痛そう」
「傷は大したことないですが、指先はすぐに血が止まらないのですよね……」

 エメロードは自分の蔦で指を縛って止血しているが、傷口はなかなかに痛々しい。

「無理しないで、保健室に行ってくれば?」
「……うん……。ここは……私たちに任せて……」

 神獣たちの申し出に、ディオスも首を縦に振る。

「そうだな。サッと行ってくるよ」
「お手数をおかけしてすみませんご主人様……」
 珍しく眉を下げるエメロードを引き連れて、ディオスは教室を後にするのだった。




「失礼します」

 初めて訪れる場所とあって、ディオスはおそるおそる保健室の扉を開ける。
 だが、中からは何の返答もない。

「あれ? 誰もいないのかな」
「ご主人様。机の上に何やら伝言のようなものが」

 そちらに視線をやると、彼女の言う通り、コルクボードにメモが刺さっていた。それには『現在おやつタイムです。御用の方は職員室まで来てね☆』と書かれている。
 何というか、緩い。
 ディオスのクラスの教師テネルも相当に緩い性格だが、ここの保険医も同じような種類なのだなと、即座に想像できてしまった。

「仕方がないな……。職員室まで行ってくるよ」
「いえ、先生のおやつタイムを邪魔するほどではないかと。緊急を要する怪我ではないですし。ちょうどそこの棚に包帯があるので、お借りすることにします」
「まぁ、後で報告すればいいか……」

 首筋を掻くディオスの前で、エメロードはテキパキと自分の指に包帯を巻いていく。
 あっという間に手当て終了である。

「あら、見てくださいご主人様。ベッドがありますよ」
「うん、そうだな。これは病人のためのベッドだな」
「ところで私、血を流しすぎてフラフラしてきました。ご主人様と一緒に寝たら治るかと」
「いや、血が出たのって指先だけだろ!? 露骨すぎるわ!」
「ええー。せっかく『誰もいない保健室』という美味しいシチュエーションなのですし、ここは存分に堪能しましょうよ。制服姿の私を激しく乱しても良いのですよ?」
「そんなことをしたら、俺の学院生活終わるからな!?」
「うふふ。バレなければ大丈夫です」
「ぎゃあッ!?」

 エメロードは蔦を駆使して、ディオスを強引にベッドまで運ぶ。そしてすかさず、ディオスの体を押し倒した。
 起き上がろうにも、既にディオスの手首は蔦でベッドに固定されてしまっていた。
 対応が慣れている。強い。
 エメロードはディオスの上で、制服のブラウスのボタンを外していく。
 白い鎖骨と柔らかそうなお腹が露わになったところで、エメロードはさらにディオスの上に覆い被さってきた。

「ご主人様。最近共鳴術の方がご無沙汰でしたので、私少し辛かったです……」

 ディオスの体をさわさわと撫でながら、首筋に熱い吐息を吹きかけるエメロード。
 彼女の柔らかさを全身で受け止めていたディオスの内なる何かが、ゴリゴリと削られていく。

「……ディー君。何やってんの?」

 突然保健室内に響いたのは、聞き覚えのある静かな声音。
 いや、ディオスのことを『ディー君』と呼ぶ人間は一人しかいないわけで。
 ギギギと首を回すと、やはりファルルが入り口に立っていた。両手いっぱいに何かの資料を抱えているので、おそらく手伝いの一環なのだろう。最悪なタイミングで遭遇してしまった。

「あらあら。これからが良いところでしたのに。邪魔が入ってしまいました」

 がっかりしながらディオスから下りるエメロード。
 エメロードの淫らな格好を見たファルルのこめかみが、ピクピクと動いている。

「いや、ファルル……違うんだ……。これには深いワケがあって……」
「誰もいない保健室で服を半分脱いだ状態の『深いワケ』ねえ?」

 しばし見つめ合う二人。いたたまれなくなったディオスの額から、冷や汗が流れ出す。

「ご主人様。ここは一度退散しましょうか」
「だな……」

 ここで、ファルル以外の人間までやって来たらたまらない。
 ディオスの心はエメロードと一つになった。誠に遺憾であるが。

「えいっ!」

 気合いの声と同時に、エメロードの背から数本の蔦が伸び、たちまちファルルの体に絡み付く。
「わああっ!? エメロードちゃん! ちょっとそこは、あっ……やめっ……! ひゃぁん!?」

 エメロードの蔦は、ファルルの全身を容赦なく攻め続ける。息つく暇も与えないエメロードの蔦攻撃により、ついにファルルは膝をガックリと付いてしまった。

「すまんファルル……!」

 ディオスたちはくったりとするファルルを置いて、保健室から猛ダッシュで逃げ出すのだった。
 その翌日、ファルルにこってりとしぼられてしまったのは言うまでもない。










これ、なんで没になったんだっけ……(たくさんあるので記憶が曖昧に)
確か「最後のファルルのくだりがちょっと長い」だったっけ……。
というか別によくない? 本編では見られないような場面を見られるのがおまけの醍醐味なんじゃないの?
本編で活躍が薄かったキャラをここでちょっとでも補完したかったんだけどあかんの?
そもそも本編じゃないのに毎度えっちぃ要素入れないといけないのはなんでやねん。
……ということを思ったりしたんだけど、今さら言っても遅いしなぁ。
次も機会があれば主張してみよう。

いかん、ちょっと愚痴っぽくなってしまった。
まぁ、担当さんどうせここ見てないだろうしええやろ(ノ)´∀`(ヾ)

2018.12.09 
前回同様、3巻の没SSです。
まさか学園ものを書くことになるとは思ってなかったので、全然勝手がわからんかったのです……。












『放課後、東校舎の裏で待っています。』

 そう一行だけ書かれた手紙が、ディオスのロッカーの中に入っていた。

「これ、何だろう……」

 手紙を見ながら困惑するディオス。
 神獣たちは興味津々にディオスを囲み、その手紙をのぞき込む。

「うーん……。ディオスに文句を言いたい生徒がいるんじゃない? やっぱりペディエみたいに、ディオスのことを良く思っていない生徒もいるだろうし」
「わざわざ人目につかない校舎の裏に呼び出して? うわ、それ怖すぎなんだけど……」
「ご主人様もレイナさんも鈍いですね。これは愛の告白イベントというやつです」
「うんうん、ルヴィもそう思うよー」
『なっ――!? 告白!?』

 エメロードとルヴィの言葉に、ディオスとレイナは同時に声を上げて顔を赤く染める。


「そうです。むしろそれ以外に何かあるとは思えないのですが」
「ていうか、もうその放課後じゃん。急いで行った方がいいよディオっち」
「え? いや、でも――」
「例えその気がなくても、すっぽかすよりは誠実にお答えする方が良いと思うのです。きっとその生徒さんにとっても、甘酸っぱい青春の一ページとなることでしょう」
「俺が断ることは前提なんだ……」
「……もしかして……了承して……付き合う気なの……?」
「いや、それはないけど……。そうだな。こんな手紙を用意してくれたほどだし、それにはちゃんと応えないとな……」

 誰かはわからないが、その気持ちは素直に嬉しい。
 ディオスは手紙を握りしめ、指定された校舎の裏へと向かうのだった。



 指定された場所に着いたが、まだ誰もいない。
 ひとまず神獣たちはディオスから離れ、側の茂みに姿を隠した。

「ちょっと緊張するな……」

 思えば、誰かから告白なんてされたことがない。ディオスの心臓は否が応にも速度を上げて打ち始める。
 そして待ち始めて数分経った頃――。

「ちょっと!? 何であんたがここにいるのよ!?」

 金切り声に振り返ると、そこにはペディエがいた。

「いや何でって、手紙で呼び出されたから来たんだけど……。もしかして告白しようとしたの、ペディエだったのか?」
「なっ!? だ、誰があんたに告白なんかするのよ!? 私だって手紙で呼び出されたからここに来たのよ! コーシカ先輩に!」
「コーシカに?」
「そうよ! だってこの手紙を貰ったんだもん!」

 そう言うとペディエはポケットから手紙を出し、ディオスの鼻先まで近付けて見せつけてくる。

『放課後、東校舎の裏で待っています。コーシカ』

 確かに手紙にはそう書いてある。だが、その手紙を見た瞬間ディオスは眉根を寄せた。

「誰から貰ったんだ?」
「クラスメイトの子よ」

 ディオスは無言のまま、自分のロッカーに入っていた手紙をペディエに見せる。
 ペディエは最初こそ怪訝な顔をしていたが、その手紙を見るや否や目を見開いた。

「え……? 筆跡が同じだ……」
「どうやらこれは……嵌められたようですわね、ペディエ」

 ペディエの肩に乗っていたエンスタは、少し嬉しそうに校舎の陰に視線を送る。
 そこには、数人のクラスメイトがひょっこりと顔を覗かせ、こちらを窺っていた。

「あ、ばれた?」
「ごめんねペディエー。これでちょっとでもディオスさんと仲良くなれるかなーと思って」
「そういうことー! じゃああとはごゆっくりー!」

 クラスメイトたちはキャッキャとしながら走り去っていく。

「んなっ!? 余計なお世話よー!」

 絶叫するペディエだったが、クラスメイトたちはさらにキャッキャと喜ぶだけだった。
 ペディエは悔しそうにフンと鼻を鳴らしてから、ディオスに向けてとある物体をおもいきり投げつけてきた。

「おわっと!?」

 受け止めたディオスの手には、ふかふかした美味しそうな焼きそばパンがあった。

「えっと……これは?」
「購買で売っている、超人気のパンよ! コーシカ先輩が以前よく買っていたって聞いたから、さしあげようと思っていたんだけど。でもあの手紙は偽ものだったみたいだし……。仕方ないからあんたにあげるって言ってんの! ありがたく受け取っておきなさい!」

 そう言い捨ててから、ペディエはツカツカと去っていく。

「……相変わらず……お兄ちゃんに……きつい……」
「ふふっ。でもちょっと可愛いところがあるじゃないですか」

 ペディエの後ろ姿を見送ってから神獣たちが呟く。
 ディオスは手元に残った焼きそばパンを見ながら、小さな笑みを浮かべるのだった。











前回の没同様に、3巻のゲストキャラであるクラスメイトを出したかったんですけど。
なぜか没になりました。
ペディエの典型的なツンデレが書けたので割と気に入ってたのになぁ。

2018.12.04